大仕事だった出産を終えて無事退院。しばらくは実家にお世話になったり、お手伝いに来てもらったりしますよね。
産後は安静にしなさい、と言われている方も多いのではないでしょうか。
でも赤ちゃんのお世話に、家事…、やることはたくさんあってじっとなんかしてられませんよね。
実際に、産後安静とはどのようにすればいいのでしょうか。
産後安静にする期間はいつまで?
年齢や子宮の戻りなどで個人差がありますが、出産の疲労から回復するのが、だいたい3週間位です。
ですから、3週間から1か月位は安静にしたほうがいいと言われています。
1か月検診が母子ともに産後初の外出、というパターンが理想ですね。
産後安静にする理由は
出産で赤ちゃんの大きな頭が産道を通ると、骨盤底筋が大きく引き伸ばされます。
多かれ少なかれ、出産後の骨盤底筋は緩んだり切れたりしているもの。
このダメージから回復するために、産後しばらくは安静にしていないといけないのです。
安静期間を十分取れば、骨盤底筋は回復して出産前に近い状態まで戻りますが、安静期間を十分にとらずアクティブに動き出してしまうと、骨盤底筋は緩んだままで回復できません。
骨盤底筋の緩みは、子宮脱や尿漏れなど女性特有のトラブルの原因になります。
のちのち悩むことになりますから、骨盤底筋の回復には気を付けたいですね。
産後安静ってどの程度のことを言うの
とはいっても毎日寝てなんていられないわ、という方もいるでしょう。
一日中横になっている必要はありませんが、布団だけは一日中敷きっぱなしにしておきましょう。
産後の体は疲れやすくなっていますから、疲れたら寝るということを心がけていれば、それで十分です。
産後安静にしないと更年期障害がひどくなるって本当?
これはウソです。産後安静と更年期障害には直接の関係はありません。
更年期は、加齢が原因でホルモンバランスが崩れ、不調を引き起こすものです。産後安静にしていたかどうかは関わってきません。
でも先ほど述べました通り、産後はゆっくり休んで骨盤底筋を回復させておかなくては、後々子宮脱などで悩まされることになりますから、ご注意くださいね。
産後安静にできないけどどうすればいい?
2人目以降のママだったりすると、産後すぐにいろいろ動かなくてはいけないこともあるでしょう。
その場合は、一日中寝ている必要はありませんから、赤ちゃんと一緒にちょくちょく昼寝をして、体を休ませることを心がけてください。
買い物や家事はパパやおばあちゃまに上手に甘えて、なるべく手伝ってもらいましょうね。
さいごに
産後の疲れは個人差が大きく、産後すぐからフル活動できる方もいれば、1か月は寝たままじゃないと疲れが取れない…という方もいます。
疲れを感じているときは、まだ体が回復しきれていない時。体を休めることを最優先にして、ゆっくり休みましょう。
体力があり元気な方も、気づいていないだけで骨盤底筋のダメージはあるはずですよ。
無理せず体の回復を待つように心がけましょうね。