乾燥が激しくなるこの季節。
つばを飲み込むと喉が痛い
喉の奥がイガイガする
ヒリヒリ乾燥したような感じで痛む…などなど
喉の痛みに悩まされても、妊娠中は風邪薬を飲むのは不安だし…と辛いですよね。
そんな妊婦さんにも安心な喉の痛みの治し方をご紹介します。
こまめにうがいする
うがいは即効性のある喉の痛みの治し方です。
喉の痛みは、喉の粘膜に付着した菌を取り除き、炎症を和らげることで緩和することができます。
うがいすることによってほこりなどのアレルゲンなどの刺激物を除去する役目もあります。
妊婦さんにも安心のうがい方法
うがいは水でも良いのですが、殺菌効果などを高めるため以下の方法もおすすめです。
お茶でうがい
お茶に含まれるカテキンには殺菌作用があるので喉の痛みには効果的です。
またビタミンCが多い為、粘膜の修復効果として期待ができます。
また紅茶のテアフラビン、緑茶のカテキンはウイルス粒子を凝集させ感染力を失わせるということで、インフルエンザの予防対策としても効果があると言われています。
塩でうがい
家に常備している塩でのうがいも手軽でおすすめです。1日3回塩水でうがいすれば、感染率が40%まで減少したという研究結果もあります。抗菌作用があり、体に入っても安心です。
塩水の濃度は、1%くらいの生理食塩水と同程度が良いようです。あまり濃いとしみる場合があります。
妊婦はうがい薬は注意が必要
妊婦さんはイソジンなどのうがい薬は避けた方が無難です。
イソジンの消毒成分の主成分はヨウ素ですが、このヨウ素を過剰摂取すると胎盤を通過してお腹の中の赤ちゃんに移行し、胎児の甲状腺機能に悪影響を与える可能性があるとされています。
殺菌という目的でのうがいであれば、お茶や塩でのうがいで効果がありますので妊婦さんはそちらをおすすめします。
妊婦に喉スプレーはOK?
小林製薬ののどぬ~るスプレー(第3類医薬品)には以下のように注意書きが書かれています。
妊娠中、授乳中の使用はお控えください。
長期間続けて使用した場合には、
おなかの赤ちゃん(胎児)、または母乳中へ、
有効成分のヨウ素が移行する場合があります。
小林製薬のどぬーるスプレー
喉スプレーは成分にもヨウ素(ヨード)が含まれているものも多いので使用には注意しましょう。
妊婦や授乳中でもOKな喉スプレーもありますので参考にしてみてください。
ただし、喉が痛いからと、イソジンなどのヨウ素が入ったうがい薬や喉スプレーを1回使用したからといって赤ちゃんへの影響は心配しなくても良さそうです。
ヨードは胎盤を通過します。ヨードは昆布などの食品にも多く含まれている成分です。のどが痛いときに 1度、使用されたぐらいでは特に赤ちゃんに問題は起こりません。
しかし、風邪の予防のために、毎日イソジンを使用してうがいをしたり、ヨードスプレーで消毒したりすることは止めてください。ヨードは吸収され、胎盤を通過し、胎児の甲状腺に蓄積されます。長期間連用すると、胎児が甲状腺中毒になることがあります。赤ちゃんの出生後、時間が経過すれば回復しますが、十分な注意が必要です。妊娠・授乳と薬相談Q&A集 愛知小児保健医療総合センターよりhttp://www.achmc.pref.aichi.jp/sector/hoken/information/pdf/drugQA.pdf
のど飴をなめる
のど飴のなめるのも妊婦さんには安心な喉の痛みを緩和する方法です。のど飴に含まれる水あめは喉の粘膜を保護してくれます。また、のど飴の成分の中には、ハーブや果実には喉の炎症を和らげる成分が入っているものもあります。
また舐めることで唾液が増えるので乾燥を防げますし、唾液の中の酵素リゾチームなどがウイルスの増加や喉の粘膜への付着を防いでくれます。
龍角散のど飴は、なめると喉がスースーしていいですよね。
龍角散のど飴には、19種類のハーブエキス配合(ペパーミント、カモミール、リンデン、カンゾウ、タイム、セージ、スターアニス、ユーカリ、オオバコ、エルダーフラワー、マローブルー、アニス、ヤロー、レモンバーム、ナツメ、スイカズラ、温州ミカン果皮、キキョウ、キク)と、カミツレやカリンを主成分としたハーブパウダーが配合されています。
なお、のど飴ではなく妊娠中のトローチは大丈夫なのか?については、以下の記事にまとめてみましたので参考にしてみてくださいね。
http://nikomama.net/archives/1300
加湿・保湿する
喉が乾燥すると良くないため、加湿に気をつけましょう。
手軽で効果のある加湿方法としてはマスクの着用です。
空気が乾燥する季節は、夜寝ている間に部屋の空気が乾燥し、喉が痛くなる事も多いので、加湿器を利用したりするのも効果的です。
加湿器の代用として、
水の張った洗面器を置く
濡れタオルを干しておく
などでも部屋の乾燥対策に使えます。
妊婦さんに冷えは禁物ですが、ストーブやヒーター、エアコンなど暖房器具で空気が乾燥しがちなので気をつけましょう。
首をあたためる
タオルやストールなどを首に巻き保湿するのも喉の痛みの緩和に繋がります。
妊婦にも安心 大根のはちみつ漬け
古くから風邪薬の代用品としても使われてきていて、薬の使えない妊娠中の人にも愛用されています。
大根には消炎作用があり、喉の腫れに効果があります。
大根を1cm角くらい小さく切ってはちみつを漬けておくと大根から汁(大根エキス)が出てくるので、その汁をスプーン1さじくらい飲むのが効果的です。
酷くなるようだったら病院へ
喉の痛みが酷くなるようであれば病院を受診することをおすすめします。
ただし妊娠中だということを必ず告げてください。妊婦さんは使ってはいけない薬があるからです。
また、妊娠中だと薬は飲めないので病院に行っても…と思う人もいますが、扁桃腺が腫れて熱が出たりなどもありますので、体がきつい場合には、かかりつけの産婦人科を受診して妊娠中でも可能なお薬を処方してもらえます。
さいごに
妊娠中だからと自力で治すことを頑張るよりも、どうも体がおかしいなと思ったら病院にかかる事も大事ですよ。
妊娠中はお腹の赤ちゃんの事を考えると不安になるものですが、免疫力を高めるよう栄養バランスの良い食事を取ったり、体を冷やさない・乾燥に気をつけるのが喉の痛み・風邪の予防にも繋がります。
長い妊娠期間ですので自分の体、大事にしてくださいね。