母乳育ちの子どもにとって辛いのが、断乳。
いつやるべきか時期もわからないし、どうやっていいかもわかりませんよね。
断乳は1日限りのイベントではありません。1か月以上前からの準備が必要になります。
ではどのように断乳をするのか見ていきましょう。
断乳と卒乳の違いは
断乳と卒乳、似ている言葉ですがまったく意味は違います。
断乳は、母親が授乳をやめる日を決めてやめるもの。卒乳は赤ちゃんが自分からおっぱいを飲まなくなるというものです。
断乳はまだおっぱいを飲みたい赤ちゃんに、無理やり飲むのをやめさせるのですから赤ちゃんは大泣きしますし、ママも今までたくさん出ていたおっぱいを止めるので大変です。卒乳のほうが楽そうに感じますよね。
でも、いい母乳を飲んでいた赤ちゃんほど卒乳をしたがりません。卒乳できないというのは、いい母乳を与えていた証拠なのです。自信をもって大丈夫ですよ。
断乳の時期平均・目安は
断乳できる条件は2点。①きちんと歩けるようになっていること、②ご飯を食べられるようになっていること。
この二点をクリアしたら、赤ちゃんは断乳してもいい時期にきています。
だいたい1歳2か月~1歳半くらいで断乳することが多いようですが、2歳、3歳になってもまだおっぱいを飲んでいる子はたくさんいます。
あせらず子どもの様子を見て、断乳の時期を決めましょう。
断乳の時期、どういうタイミングで
断乳は、子どもにもママにも負担のかかるものです。こういう時こそパパやおばあちゃまの協力を仰ぎましょう。
断乳後不安定になっている子どもを外でダイナミックに遊んでもらったり、家事を手伝ってもらったりすると、断乳もずいぶん楽になります。
連休や帰省中など、長期休みにタイミングを合わせて断乳する方が多いようです。
断乳の方法、進め方について
まず、カレンダーの断乳予定日に丸をして、この日になったらおっぱいにバイバイしようね、と子どもに伝えましょう。
それから毎日、子どもと一緒にカレンダーの今日の日付にバツをつけていきます。
子どもにはきちんと意味はわからないでしょうが、なんとなく心の準備をさせていくことが大切です。
またママの支度も必要です。
断乳前日位から、ママの食事は普段の半分程度に、飲み物も必要最低限だけにとどめましょう。
食事制限は辛いですが、食事を減らせばその分母乳は分泌されませんから、断乳後の辛さが軽減します。
あとは子どもが泣いてもくじけず、心をオニにして授乳しないように頑張りましょう。
断乳後のケアはどうする
断乳後の乳房はぱんぱんに張っています。
ほおっておくと乳腺炎を起こしますから、断乳翌日に少し搾乳しましょう。
辛いからと言ってたくさん搾乳すると、ますます母乳が分泌されますから、ほんの少しだけにしておかなくてはいけませんよ。
3日間授乳しないと、不思議と母乳の分泌は止まります。それまではどうしても辛い時だけ少し搾乳する…という程度にとどめましょう。
あまりにも辛くて心配なら、お近くの助産院で手技を受けるのも手です。
さいごに
断乳は母も子も辛い分離の儀式。3日間はお互い辛い夜を過ごすことになると思います。でもそれを乗り越えれば、ぐんと成長した子どもの姿を見ることができますよ。
子離れの第一関門です。辛いですが頑張って乗り切りましょうね。