2016年9月関空ではしか(麻疹)の感染が広がり、赤ちゃんを連れて関西空港を利用予定のある方は非常に心配されているのではないでしょうか。
尼崎市の保育園でも集団感染しているといいますし、はしかは感染力が強い為、感染が色々な所に広がっています。
国立感染症研究所によると、
感染力はきわめて強く、麻疹の免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると、12~14人の人が感染するとされています(インフルエンザでは1~2人)。
はしかは赤ちゃんでも感染するのかどうか症状や予防方法についてまとめてみました。
はしかの症状は
はしかの症状としては、せきやくしゃみ、鼻水など、風邪のような症状ではじまります。
また発熱があり、38℃前後の高熱が3~5日ほど続きます。乳幼児では下痢、腹痛を伴う事も多く、口の中に1mmほどの小さな白色の斑点ができます。
体力の消耗も激しく、合併症で肺炎や脳炎などにもかかりやすく重症化する可能性がある、など感染力が強い上に、合併症も心配される感染症です。
はしかは赤ちゃんでも感染するのか?
赤ちゃんは生後6ヶ月未満なら、母親が持っている抗体を胎盤を通してもらっているので、あまりかかることはないと言われています。
6ヶ月を過ぎると免疫が段々下がり、かかる可能性が増えてきます。ですので、1歳になる頃にMR(麻疹、風疹)の予防接種が推奨されています。
ですがここで問題なのは、母親がはしかの予防接種・または羅患し、はしかの抗体を持っている場合なんですよね。
はしかは免疫がないとほぼ100%の人が感染すると言われていますし気になる所です。
現在、MRとして麻疹/風疹の予防接種は2回接種になっています。
平成2年4月2日以前から昭和53年生まれのママは、麻疹の定期予防接種が1回
この頃の年代の方は、予防接種を1回しか受けていないので、免疫があまりついていない可能性があります。
今回のはしかの感染拡大も、大人の人もたくさん感染していますよね。
昭和53年生まれ以前のママなら大丈夫?
昭和53年以前は、麻疹の定期予防接種もなく自然とかかっている場合が多いので、免疫がある人が多いと書かれている情報がありましたが、免疫は年を追うごとに薄れていきます。
ちなみに私は、風疹をかかっていたはずなのですが、妊娠のときの検査では風疹の抗体がなくなっており、しかも予防接種を更に追加で受けたのに、抗体が十分つかなかったという事がありましたので、ちょうど風疹が流行っている事で、なるべく人混みには外出しないように、外出する時はマスクをして気をつけていました。
はしかを予防するには?
はしかの感染経路は
- 接触感染
- 飛沫感染
- 空気感染
で問題なのが、空気感染もあるため、マスクでの予防も難しいとのこと。
麻疹ウイルスの直径は100~250nmであり、飛沫核の状態で空中を浮遊し、それを吸い込むことで感染しますので、マスクでの予防は難しくなります。
風疹の場合は感染経路が飛沫感染ですので、マスクが予防に有効でしたが、はしかではマスクの予防も難しいとなると、外出がとても心配になります。
N95微粒子マスクがはしかの予防になると書かれているブログなどもありましたが、実際にはどれほどの効果があるのかはわかりません…。
このN95防護マスク、どうなんでしょうね…。
結局予防には、抗体をつける、予防接種を受けるしかありません。
はしかの予防接種はいつから?
MR(麻疹・風疹)ワクチンの予防接種は、1歳から定期予防接種の時期になってます。
が、流行している地域なら自費になりますが、6ヶ月から接種可能なようですので、心配の場合には小児科に相談して早めに接種してもらうのも良いかもしれません。