「妊娠初期には葉酸を摂りましょう。」最近の母子手帳にはこんな記述があるのをご存知ですか。
葉酸とは水溶性のビタミンの一種なのですが、妊娠初期には欠かせない栄養素と言われています。
なぜ妊娠初期に葉酸が必要なのか、摂らないとどうなるのか…、よくわからないかたも多いと思います。今回は妊娠と葉酸の役割について調べてみました。
妊娠中葉酸はなぜ必要
先天性の脳や脊髄の血管の一種である「神経管閉鎖障害」。
腰や脳に腫瘤があったり、脳の発育ができない無脳症などが、これにあたります。
昨今の研究で、妊娠初期に葉酸を摂取していると、この病気の発症を防ぐ役割があることがわかってきました。
ですから、葉酸は妊婦さんには欠かせない栄養素と言われているのです。
妊娠初期の葉酸の摂取量はどれくらい
葉酸は一日に0.4mg摂取することが推奨されています。
ですがこの量を食事で摂ろうとするなら、生のブロッコリーを200g、もしくは生のほうれんそうを350g食べなくてはいけません。
葉酸は熱に弱く、茹でたり炒めたりと加熱調理すると葉酸量は半減してしまいます。
摂取量の0.4mg食べるためには、生の倍の量の野菜を食べなくてはいけないということで、とても現実的ではありませんよね。
ですから、ここは葉酸サプリを賢く使うといいかと思います。
ただサプリを使う場合は飲みすぎに注意しなくてはいけません。
妊娠中、葉酸を一日に1mg以上摂ると、胎児に影響が出る場合がありますので、規定の摂取量を超えて飲まないように気を付けましょう。
妊娠初期の葉酸はいつからいつまでとるもの?
胎児の脳や脊髄が作られていくのは、妊娠のごく初期の頃。この時に葉酸がきちんと摂れていれば、神経管閉鎖障害の発症するリスクを減らすことができます。
ですがこの時期は、まだ妊娠しているかどうか気づいていないことも多いもの。
ですから妊娠前から気を付けて、毎日葉酸を摂取しておくことが大切になってきます。
妊娠を希望している女性は、妊娠前から積極的に葉酸を摂っておきましょう。
妊娠3か月頃までは毎日摂取することをおすすめします。
さいごに
胎児の健康を守るため、妊娠初期には欠かせない栄養素である葉酸。
後々後悔することのないよう、妊娠する可能性のある方は葉酸を摂る習慣をつけておくと安心です。
しっかり葉酸を摂って、安心した妊娠生活を送れるようにしたいですね。
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