「カラダがだるくて風邪だと思っていたら、実は妊娠してました!」という妊婦さんに毎年たくさん出会います。
妊娠初期はつわりなどの影響もあって、なかなか気分がさえませんから、風邪をひいたと勘違いするのも無理はありませんね。
では、風邪をひいたら妊娠に影響はあるのでしょうか。
今回は、妊娠初期の風邪の影響についてみていきましょう。
妊娠初期に風邪を引いたら影響はあるの
妊娠中はママの免疫力が低下しますから、普段よりも風邪にかかりやすいもの。
ですが、胎盤を通って風邪ウイルスが赤ちゃんに到達することはないですから、赤ちゃんに影響はありませんよ。ご安心ください。
ただ長引く風邪は、細菌感染している可能性もあります。
2~3日静養してもあまり調子が良くならない時は、一度産科医を受診することをおすすめします。
妊娠週数ごとの薬の影響について
風邪をひいたら思わず薬に頼りたくなってしまいますが、薬はおなかの赤ちゃんに影響する場合もあります。
薬は絶対に自己判断で服用せず、産科医に処方してもらったものだけを飲むようにしましょう。
妊娠超初期:妊娠0週~3週の薬の影響
妊娠のごく初期。まだ妊娠検査薬でも結果が出ないことの方が多いので、風邪薬を飲んでしまうこともあると思います。
でも、この時期は風邪薬を飲んでも、赤ちゃんにはほとんど影響はないとされています。
妊娠初期:妊娠2ヶ月(妊娠4週~7週)の薬の影響【要注意期間】
ママが服用した薬で、赤ちゃんが一番影響を受けてしまうのがこの時期(妊娠2ヶ月ごろ)です。
この時期は赤ちゃんの中枢神経や心臓など、赤ちゃんの大切な器官が形成されていく時期です。
ママが薬を服用してしまうと、赤ちゃんの形成に影響がでることが懸念されます。
催奇形性といって、赤ちゃんが奇形になる場合がありますので、決して自己判断で薬を飲まないようにしてくださいね。
妊娠3ヶ月~4ヶ月(妊娠8週~15週)の薬の影響
心臓などの大切な器官の形成は終わっていますので、今までほど薬に神経質になる必要はありません。
でもまだ赤ちゃんの唇や外性器など、形成が終わっていない部分もあります。
催奇形性を防ぐためにも、引き続き薬の服用は慎重に行いましょう。
妊娠5ヶ月~(妊娠16週以降)
安定期に入りますので、今までより多くの種類の薬の服用が可能になります。
でも必ず産科医、もしくは専門医の指導の下で飲むようにしてくださいね。
さいごに
初めての妊娠だと、薬の影響を心配しすぎて、体調が悪くても病院に行かない…ということもあるでしょう。
でも母体は赤ちゃんの大元です。ママが元気でいないと赤ちゃんも元気に育ちませんよ。
産科で処方してもらう薬なら、安全性の高いものですから、妊娠中でも安心して飲むことができます。
体調がすぐれない時は無理せずゆっくり休み、なるべく健康な妊娠生活を過ごすようにしてくださいね。