赤ちゃんの健やかな成長を願うお宮参り。出産後1か月経った頃に行いますが、神社へのお礼として「初穂料」を納めます。
このお宮参りの初穂料ですが、誰が払うのか迷われることも多いと思います。
ここでは一般的にお宮参りのお金、初穂料は誰が払うのか、お金に関するマナーについてご説明します。
お宮参りの初穂料は誰が払うもの?
初穂料とは、お宮参りや七五三など、神社で行われる祭事で納める謝礼金のことです。お祓いを受けて祝詞をあげてもらうときに納めるものですが、参拝のみのお宮参りであれば必要ありません。ちなみに「玉串料」というものがありますが、初穂料と同じ意味ですので別々に納める必要はありません。
お宮参りの初穂料を誰が払うのかについては、明確な決まりはありません。なので、赤ちゃんのパパママが出しても、ママの実家の両親や、義理の両親どちらに出してもらっても大丈夫です。
が、地域によっては
- お宮参りのドレスや着物などの衣装は嫁側実家の親が用意
- お宮参りの初穂料や食事費用は義実家の親(夫の両親)が支払う
というのが慣習となっている場合がありますし、このあたりのお宮参りのやり方はかなり地域差、家によっても変わります。
お宮参り全般を夫側の実家でとり行うので、神社への祈祷(初穂料)、食事代、お宮参りの写真撮影など全ての費用は義実家持ちという場合もあります。
一般的な慣習としては、お宮参りの着物は嫁側の実家が用意するといったパターンは多いので、それ以外を夫側実家、あるいは夫婦自分たちでというやり方などもあります。
また最近では、お宮参りの写真撮影込みで、着物はレンタルしてお宮参りの祈祷もレンタルの着物で済ませるというやり方も増えてきています。写真スタジオではそういうパックが用意されています。
その場合は、嫁側の実家は写真代を負担なんていうこともありますね。
お宮参りの初穂料だけでなく、お宮参りのやり方自体、かなりその家の慣習で異なりますので、双方の親と相談するのが一番です。その家では常識・当たり前が、別の家、地域では全く違うということは、結婚してもよくあることですよね^^;
少し前までは、お宮参りに参加するのは、パパとママ、パパ側の両親(祖父母)のみが一般的という地域もあります。最近はママ側の祖父母も参列する場合も増えてきているので、慣習やマナーも時代と共に変わってきているといえるでしょう。
ちなみに、我が家の場合には子供の着物は実家の母に購入していただき、その他初穂料や写真撮影などは夫婦自身で用意しました。
お宮参りのあと家族で食事会などあった場合は?
お宮参りが終わったあとに家族で食事会がある場合もあります。お宮参りは午前中に行うことが多いので、昼食を兼ねた食事会が一般的です。
また、レストランで行うこともあれば、自宅で食事会をする場合もあります。
レストランで食事会をする場合
レストランで食事会をすると、自分たちで準備をする手間が省けますし、豪華な食事が楽しめます。最近ではホテルのレストランなどで、お宮参りプランとして記念写真やプレゼントなどのサービスを行っているところもありますよ。
注意点としては、個室を予約でき、授乳室やおむつ替えのスペースがあるお店を選びましょう。赤ちゃんを寝かせておけるように、和室があるお店がオススメです。お宮参りプランのあるお店だと、赤ちゃんに配慮したサービスが受けられるので安心ですよ。
自宅で食事会をする場合
自宅で食事会をするときは、ママと赤ちゃんの体調を優先しながらゆっくりと食事をすることができます。いつでも授乳やおむつ交換ができるのも安心です。
料理はママが中心となって準備しても良いですが、出前やテイクアウトなどを利用すると手間が省けますよ。お料理を持ち寄ってホームパーティー風にしても良いかも知れませんね♪
お金は誰が払えばいいの?
食事会もお宮参りの初穂料と同様に、誰が出すといった決まりはありません。
レストランで食事をする場合、ランチだと1人3000円、ディナーで1人5000~10000円くらいが相場ですが、場所やプランによっては様々です。
パパとママが出したり、両家で折半する等いろいろな方法があります。
例えば、赤ちゃんの祝い着やお祝い金を祖父母から貰っている場合には、そのお礼として食事代を支払ったりして、それぞれの家庭の都合に合わせたり、両家のバランスが取れるように決めるとよいでしょう^^
お金に関しての注意と知っておきたいマナー
ここではお宮参りにかかるお金の注意点と、気を付けておくべきマナーについてご紹介します。
お金の渡し方
お宮参りに行く神社によって、お金の渡し方は違います。
祈祷の受付の際に渡す場合が多いようですが、その神社のやり方に沿ってお渡ししてください。
お金の包み方
初穂料はのし袋に入れるのが正しいマナーです。
のし袋がない場合は白い封筒でも良いとされていますが、できれば白赤の水引きのついたのし袋に入れてお渡ししましょう。水引きは蝶結びのものを準備します。
そして、のし袋の上段に「御初穂料」、または「初穂料」と記入し、下段には赤ちゃんのお名前を書いておきます。この時、名前の横にふりがなをふっておくと、祝詞で神主さんが赤ちゃんの名前を呼ぶときに分かりやすくて親切です^^
水引きのついているのし袋の内袋には、表に金額、裏に住所と名前を書きますので、この時も赤ちゃんのお名前の横にふりがなをふっておきましょう。
よくある疑問
その他のよくある疑問についてまとめてみました。
〇初穂料の相場ってどれくらい?
大体3000~10000円くらいですが、神社によっては金額を設定している所もあります。しかし、「お気持ちでいいです」としている神社も多くありますので、その場合は5000円前後で準備しておくと間違いないでしょう。心配な方は、お宮参りの予約をする際に確認してみましょう。
〇のし袋は筆ペンで書く?
素朴な疑問ですが、筆ペンかボールペンか正直迷いますよね。
理想としては筆ペンです。普段使わないので上手く書けない!!と思われるでしょうが、他にお宮参りに来る方も、筆ペンに慣れている方は少ないと思いますので大丈夫です。思いきって書くと意外とサマになっていたりしますし、筆ペンの方がやはり、見栄えは良くなりますよ。
〇お札は新札がいいの?
やはり神様に御礼として納めるお金ですので、新札の方が無難です。
しかし、必ず新札で!というわけではありませんので、用意が難しい場合は手持ちのお札でも大丈夫です。ですが、あまりに汚れていたり、しわしわのお札はやめておきましょう。
まとめ
お宮参りのお金のことについて、少しはご参考になれたでしょうか。お宮参りなどの神事は地方によって風習などが異なりますので、「絶対こう!」とは言えません。詳しくはお祖父ちゃんお祖母ちゃんに確認したり、神社に問い合わせてみてくださいね^^
一生に一度のお宮参りですので、良い日になることを願っています♪